花祭 (愛知県北設楽郡設楽町津具 白鳥神社)
昨年に続きの紹介となるので、簡単に紹介しますね。「花祭」というのは鎌倉、室町の時代に山伏や修験者によって天竜川水系に伝えられたとされる湯立て神楽で、当地の下津具をはじめ、隣接の東栄町や豊根村で行われています。下津具では1月2日の午後から白鳥神社の舞庭で30種類以上の舞や神事が夜を徹して行われます。この日は観客も舞手に悪態をつくことが許され、日頃のうっぷんを晴らしながら舞手と観客が一体となって盛上ることから悪態祭とも呼ばれています。まさに神人和合の雰囲気をかもし出すお祭りで、昭和51年には国の重要無形文化財に指定されています。
今年の下津具の「花祭」は年末年始に降った雪の影響をモロに受け、近年にない観客の少ない寂しいお祭りになってしまいました。(とくにこの日は東栄町の古戸と豊根村の下黒川でも花祭が行われていたので、それの影響もあったのかなぁ・・?)お祭りも各舞の時間が短縮され、翌朝8時には終わってしまいました。やはり舞手も観客がいないと張り合いがないんでしょうね。といっても舞の手を抜くというわけではないですよ。いくら観客がいないといっても舞手は真剣そのものです。まぁ雪が降ると山道が凍結して危ないのはわかるのですが、もう少し観客がきてくれたらなぁと思いました。
毎年このお祭りに行くと食事をごちそうになったり(最後の写真)とそれはもう地元のみなさんによくしてもらっているんです。そこで何か恩返しができないかと思っていたんですが、今までの写真を使って簡単な写真集を作ることにしたんです。たいした物はできませんが来年の「花祭」には持って行こうと思っています。あまりみなさんには関係ないことでしたね(笑)。
さて、まだまだ寒い日が続きますがみなさん風邪などひかないでくださいね。私も体に気をつけて次のお祭りに行ってきます。