三寺まいり  (岐阜県飛騨市古川町  円光寺・真宗寺・本光寺)

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さて今回は1月15日に久しぶりに、本当7年ぶりくらいに雪の舞う飛騨古川の伝統行事「三寺まいり」にいってきました。この三寺まいりは毎年1月9日より16日まで行われる、浄土真宗の宗祖親鸞聖人の御遺徳を偲びながら、聞法にいそしむ御七昼夜の行事です。特にこの日15日の晩は、宗祖が90歳でご往生になる前夜として、各寺とも徹夜で読経、ご伝鈔の朗読、説教を聴聞します。これに習ってこの地では、人々が西本願寺派の三寺(円光寺・真宗寺・本光寺)を巡拝し、各寺にて勤行に加わります。この行事は約300年以上前から続いていると言われ、明治・大正時代には諏訪への糸引きの一年奉公を終えた着飾った娘たちが勤行に加わり、「嫁を見立ての三寺まいり、髷を結わせて礼まいり」と唄われるように、縁を結ぶ行事として若者に受け入れられてきました。ちなみにこの飛騨古川は、大和ろうそくが特産品のひとつですが、この大和ろうそくも夜を徹して本堂を照らすこの行事から生じています。


今回は高山に宿をとり、そこを拠点に古川まで行きました。まずは高山市内で食事をとり(中華そば)、近年にない大雪のなか古川にむかいました。ホント上からも雪、下も雪でヒエーッという状態(笑)。何とか古川に辿り着き、JR飛騨古川駅近くの無料駐車場に車を停め、メイン会場の瀬戸川沿いにむかう。昔はこの辺りはカメラマンの三脚だらけでしたが、現在はデジカメの時代、三脚は鳴りを潜めかなり撮影しやすい状況でした(ただ大雪でカメラマンが少なかっただけなのか?)。昔は三寺に参る娘さんたちは和服で着飾っていたようですが、最近ではそうもいかずモデルさんを雇ったり、和服で三寺まいりをした娘さんには記念品や、記念撮影をしたりと結構苦労しているようです。この瀬戸川沿いでは、願いを込めて灯す千本ろうそく(白はお願い、赤はお礼)や、祈願とうろう流しが行われます。ライトアップされた古い町並みの雪景色の中、ゆらゆらと灯るろうそくの光はとても幻想的です。町の大通りには高さ2mの雪像ろうそくも立ち並び、テンション上がりまくりです(笑)。名物の飛騨牛コロッケを食べながら古い町並みを散策しつつ三寺に参る。ゆっくりとその情緒を楽しみたかったのですが、あまりに雪が止まず体もカメラも濡れる濡れる(笑)。結局3時間程で引き上げることにしました(もちろん飛騨牛コロッケはいただきましたよ(笑))…