八坂神社 提灯祭 (愛知県名古屋市西区 八坂神社)

今回は予告していた岩倉の桜ではなく、久しぶりにお祭りに行ってきたのでそのレポートをします。何といってもお祭り紹介のブログですから(最近はそうでもないか・・・)。
 
今回ご紹介するお祭りは、初めてのレポートになります。場所は名古屋市の西区、以前レポートした「石取神事」の津島神社の近くにある「八坂神社」です(と、言っても徒歩なら10~15分かかりますが)。実はこのお祭り、近くに住んでいながら今まで知らなかったんですよ(お恥ずかしい)。偶然買い物に行ったショッピングセンタ-の立駐から不思議な立柱を発見(下の写真)、それでネットで調べてみてこのお祭りを知ったという事なんです。最近お祭りに行っていないから神様から「怠けてないで足を運べ!」と告知されたんですかね(笑)。
 
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ちなみに左後方に写っている白いビル(公団)なんですが、その下あたりに「石取神事」の津島神社があります。
この柱の高さは約20mで、お祭り当日には最上層に縦に五つ(五穀豊穣を祈る意味で)その下に五段に分けて円形に飾られた提灯が880個(米を表し、米寿にもあやかっている数)献灯するんですよ。えっ、説明だけだとわからない?写真を見せろ?わかりました(笑)。これが提灯を献灯した光景です。
 
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これだと分かり易いでしょ。お祭りは昔は6月14日、15日に行われていたのですが、近年(平成7年)より5月の第3土日に行われるようになりました。写真の山竿提灯は土曜日のみの献灯だと聞きましたので、来年行かれる方はご注意を。
 
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ではここでこの八坂神社の由来などをお話しますね。この八坂神社は文治元年(1285)に平家の侍がこの近所に住みつき、一つ池という沼田の中に祠を建てて「建速須佐之男之命」を祀ったのがはじまりといわれています。
 
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その後、慶長15年(1610)の名古屋開府に伴い、美濃路といわれる現在の八坂通りにできた町屋と一緒に祀るようになり、元禄15年(1702)に現在の位置に御造営正遷宮を行ったそうで、この頃からお祭りも盛大に行われるようになったそうです。
 
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お祭り初日は、午前10時ころから神事が行われ、山竿提灯(上の写真)、大提灯、傘鉾提灯などを掲げ、夕方6時半ころより提灯に灯が入れられます。
 
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山竿提灯は、文政11年(1814)に作られたものを平成18年(2006)まで使用していたそうですが、傷みが激しく平成19年(2007)に新造されたそうです。また大提灯は、40年ほど使用されていましたが、こちらも損傷が激しく平成20年(2008)に新調されたそうです。この大提灯(下の写真)は高さが5m、直径が2.9mあるんですよ。
 
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そしてお祭り二日目(今回は仕事の都合でお邪魔できませんでしたが)は、御神葦舟流しが行われ、いろいろな禍事、罪咎を葦に託し、これを御神葦舟に積んで氏子さんたちが見守るなか町西にある惣兵衛川にお流しする儀式でこのお祭りは終わるそうです。来年あたりはこの御神事も見てみたいなぁ~。
 
いやー、久しぶりのお祭り記事ということもあり、桜記事より熱が籠り長文になってしまった(汗)。ということで次回こそ岩倉の桜をお届けしますね。それではお楽しみに~!
 
 
 
 
 
 

「極楽桜」 (愛知県名古屋市南区 天林山笠覆寺)

天林山笠覆寺って何?と思った方多いと思います。実はこれ「笠寺観音」の正式名称なんですよ。このお寺は、尾張四観音、なごや七福神のひとつとしても有名な真言宗のお寺です。起源等もお話していくと長くなってしまいますので、今回は省略させていただきますね。
 
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ここのお寺の前に放生池があり、そこに架かる橋と桜のコラボレーションは正に極楽への入口といった感があり、毎年撮影に出かけています。
 
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境内ではシーズンになると御覧のように花見を楽しむ方々もみえるんですよ。大きな声では言えませんが、私はもっぱら仕事中にちょっとお邪魔をして楽しませていただいてるんですが(笑)。
 
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自分自身行けるかどうかわかりませんが、極楽ってこんな所なんでしょうね。そんな事思いながら池の水面を眺めています(笑)。さて、次回は岩倉あたりに行きましょうか。ここも桜スポットとしては尾張地方で有名な所なんですよ。お楽しみに!
 
 

「鳥居桜」 (愛知県名古屋市千種区 千代保稲荷神社名古屋支所)

今回は、前回のお知らせの通り名古屋市内の桜です。場所は名古屋市千種区名古屋大学の近くにある「千代保稲荷神社です。「お千代保さん」といえば岐阜県海津市を思い浮かべる方が多いと思いますが、その支所が名古屋にあるんですよ。私は勝手に岐阜の「お千代保稲荷」と区別するために「小千代保稲荷」なんて呼んでます(正式名称ではないですよ、念のため(笑)。)ここの参道の鳥居と桜のコラボレーションが好きで、毎年訪れているんですよ。まぁ、私の話はこれくらいにしておいて、御覧ください。これがお千代保稲荷の桜たちです。
 
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満開の時期もいいですが、散り際の光景も見事ですよ。時代絵巻を見ているかの錯覚に陥るかも(笑)。
 
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この鳥居の朱と桜のほんのりしたピンク色が堪らないでしょ(笑)。毎年撮影に行くたびこの桜たちは嬉しそうに微笑んでくれるんです。一度見に行くと虜になってしまう桜たちなんですよ。
 
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さて、楽しんでいただけましたかね?次回は同じ名古屋市でも南区に行きたいと思います。尾張四観音としても有名な、歴史好きにはあの織田信広と松平竹千代が人質交換されたお寺、もうわかりますよね。そう、笠寺観音の桜をお贈りします。それでは次回もお楽しみに!

「奥山の主」 (愛知県岡崎市奥山田町)

今回ご紹介の桜は、私も今年はじめてお邪魔した桜で、天然記念物に指定されている三河地方では有名な桜です。1300年ほど前、持統天皇が村積山へ行幸した際にお手植えになったと伝えられているエドヒガン桜の逸品で、ソメイヨシノより早く咲き始め、満開時には高さ約17mから淡紅色の花が流れ落ちるように見える正にこの地の主といった存在感のある桜です。
 
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しかし、今回伺うのが遅れてしまい御覧のような残念な写真になってしまいました(汗)。ピーク時には「奥山田しだれ桜まつり」が行われ、夜のライトアップ、桜茶屋の出店など数々のイベントが催されます。
 
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しかし、ここまでの桜となると、なかなか私のような若造と会話をしてくれません。毎年伺って顔を覚えていただくのが先決なんでしょうね(笑)。
 
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今年は残念なことになりましたが、来年も顔を見せて「おおっ、また来たな。」と言われるくらいにはなりたいと思います(笑)。そうしたらもう少しましな写真が撮れるかな?
 
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次は名古屋市内に戻って華麗な桜たちをご紹介していきたいと思います。次回予告は「小千代保の桜」でーす。お・た・の・し・み・に(笑)。

「思い出桜」 (愛知県清須市清洲 新清洲駅前)

次けての記事アップになります。今回の桜は、今まで10年以上住み続けていた新清洲駅のすぐ近くにある桜です。一昨年まではウチから一番近い桜というだけだったのですが、昨年から私の桜への思いが一変しました。以前から私の記事を読んでいただいている方にはおわかりいただけるかと思うんですが、この桜こそ実父が他界したその時に撮影をしていた桜なんです。ですから私には忘れることのできない「思い出桜」なんです。
 
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あの日より彼は私を時には励まし、時には暖かく見守ってくれる存在になりました。今年で彼の傍を離れることになりましたが、たぶん私が生きている間は毎年彼に会いにくるでしょう。そして自分のこと、家族のこと、父親のことを彼と語り続けていきたいと思っています。
 
少ししんみりしてしまいましたね。では明るく次回の予告を!次回は少し出遅れた感がいなめませんが、岡崎の奥山田の枝垂れ桜をお贈りしたいと思いますのでお楽しみに(本当に楽しんでいただけるか・・・そんな写真です)。

「宴の桜」 (愛知県清須市清洲 清洲公園)

今回ご紹介の桜は、毎年伺っては記事にしている地元清洲公園の桜です。ここの桜は名のある一本桜ではなく、五条川の堤防に並んだ桜並木です。シーズンには露店が並び人々が集う光景が好きで毎回撮影しているんですよね。
 
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桜の下では、家族、カップル、友達同士みんないい顔してるんですよね。そこがここに来る一番の理由ですかね。
 
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ただ、昨年までは、というか今回伺うまでは桜オンリーで撮影するというより、人と桜というイメージで撮影していました。ただそうするとなかなか桜の声が聞こえてこないんですよね。実際今まではたくさんの桜としか見ていなかったんですよ。
 
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しかし今回、ある方(絵を描かれる女性なんですが)と同行したんですが、その方がたくさんある桜の中で一本の桜の前に立ち止まり、「あっ、この子何か話しかけてる。」そう言ったんです。そこにいた子は確かにその時話しかけているように感じました。「僕はここだよ。よくわかってくれたね。」そう言って彼は微笑みました。その写真が下の写真です。その時の彼の最高の笑顔を撮影できたと思います。
 
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ただたくさんの中の一本と思っていた桜。でも違いました。彼らはやはり個々の性格をもっているんです。そしてはにかみながら私たちに話しかけてくれているんです。私はそれを今まで気付いてあげられなかったんです。それを気付かせてくれた同行してくれた女性に感謝をすると共に、新たに出会うことのできたこの子たちとの再会を楽しみに来シーズンを迎えたいと思います。
 
 
次の記事も同じ清須の桜になりますので、次けてアップしたいと思いますので宜しくお願いしますね(笑)。

「看板女優」 愛知県犬山市犬山東古券 圓明寺)

お待たせしました。桜シーズンが完全に終わってからの「華麗なる桜」シリーズでございます(笑)。その第1弾は、犬山市の寺町にある圓明寺境内にその艶やかな姿を披露してくれるしだれ桜で、樹齢は何と300年といわれています。
 
実は彼女にであったのは、もう10年以上前になりますか、その当時はお祭りオンリーで桜を撮影なんて考えもしなかったんですよ(困)。毎年4月の第1土日に犬山祭りが行われ、その撮影途中偶然出会ったんです。ただ時期としてはもう落花して一目で桜とは気が付きませんでした。そのころの彼女は枝が伸び放題、まるで髪の毛がぼさぼさな老婆のように見えました。しかしその後剪定をされた彼女は見事に生まれ変わりました。そして気がつきました。あのころの彼女は老婆を演じていたのだと。
 
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毎年彼女と話をするのが好きなのですが、生まれ変わった彼女は正に女優の中の女優、自信に満ち溢れています。山門くぐった瞬間から「今年の私はどう?」「今年は私をどう表現してくれるのかしら?」そう声をかけてくれるのです。彼女に相対すると時間などはないも同然。いつも彼女が納得してくれるものをとひたすら撮影を続けています。
 
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今年も彼女との時間をもつことができました。幸せな時間は長くは続かないもので、あっという間に西陽が傾きます。また来年も会いに来ます。また違う顔を私に見せてくれるでしょう。来年も彼女が納得してくれる作品を撮影したいと思います。
 
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さて、次回は地元清須の桜をお贈りします。こちらでも今年新たな出会いがあったんですよ。気になるでしょ、それは次回のお楽しみ(笑)。それではこの「華麗なる桜」シリーズ3日に1度のペースでお贈りする予定ですのでお見逃しなく(笑)。