獅子神楽  (三重県鈴鹿市稲生  伊奈冨神社)

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3月14日は、翌日から始まる私の所属するクラブ写真展の作品搬入日である。・・・が、作品が予定日
に仕上がっていない!?・・・ン?搬入できない?・・・どうしよう?作品がないので搬入なし!という
事は?時間ができた。イコールお祭りに行ける!早速行けそうなお祭りを調べる。あった!ありました。
それもかなり珍しいお祭りが。ラッキー!そんなこんなで今回は三重県鈴鹿市に出かけてきました。場所は伊奈冨神社(いのうじんじゃ)この神社は、神代に現鈴鹿サーキット地内に神が出現せられ、夢のお告げによって崇神天皇五年に大宮、西宮、三大神をお祭りしたのにはじまり、平安時代に弘法太師が菩薩堂を建立し、一夜にして七島池を造られたと伝えられている。この神社の七島池は日本最古の七島式庭園らしい。(看板に書いてあった。)また、境内には紫つつじがたくさんあり、見ごろには、つつじまつりも行われる。


さて、今回のお祭り(神事)なぜ珍しいかといえば、平安時代から続き、丑、辰、未、戌の三年に一度行われる獅子神楽だからである。本当にラッキー!今年が丑年でよかったー!!お祭りの子細についてはなにぶん私も初めてなので「HP稲生の獅子舞について」から引用しつつ、紹介させていただきます。


ここの獅子舞は1300年前にできた鈴鹿市で最古の獅子舞らしく県の無形文化財に指定されている。獅子は四頭保存されており、昔は大宮さん、西宮さん、菩薩堂、三大神に一つずつ納められていたが、現在では神社の宝物庫にまとめて納められているという事です。それぞれの獅子には特徴があり、大宮さんは最も大きく、菩薩堂は最も小さい。西宮さんは耳が垂れ、三大神は目が大きい。獅子舞は神役、お先、御頭、口取り、後舞、笛、太鼓、荷物の計21人で舞われる。


舞い年は、1月に神役を決めて、2月はじめ頃まで舞いの練習をする。2月1日に大宮、西宮、菩薩堂、三大神に参拝。2月6日夜に神役が鏡餅をつき、オロクロシメ(獅子の耳、舌をはずれないように止める)を行う。翌2月7日午前6時ころに神役が、拝殿と菩薩堂に分かれてお神楽を奉納し、お頭を担いでみちゆきの楽をくり出す。菩薩堂の鳥居前で、大宮、西宮、三大神の神役と菩薩堂の神役があいさつをかわし、社務所に練りこむ。社務所では四頭を床の間におまつりし、鏡餅を各頭に一かざりずつお供えし奏楽する。(宮降り)昼過ぎまでに獅子のお衣つけをして、午後境内で舞始めとなる。(清めの舞、衣つけの舞)その後、神宮寺(調べの舞)、中瀬古の福田寺(再調べの舞)、塩尻の福楽寺(セチの舞)、極楽寺の順で舞う。そして稲生各地で舞う。稲生の獅子舞は、1ダンチョの舞、2中起しの舞、3扇の舞、4紙扇の舞、5とりとびの舞、6オイタテの舞、7花の舞、8起しの舞、9田植えの舞の9つがある。尚、扇の舞は舞う場により決まった獅子が一頭で舞い、田植えの舞は古里の福楽寺に出むいた時だけ、オイタテの舞の後に舞われる。


とにかく14日に出かけたわけなのだが、当日は朝から雨。(といっても晴れ男の私が出かけたので神事直前に雨はやみ、なおかつ青空がでるまでに晴れ上がったのだが)そのため本来は外で行われるお神楽が室内で行われた。午後0時45分ころお神楽の一行は伊奈冨神社の社務所を出発、新町公民館にむかう。午後1時から公民館でお神楽奉納となったわけだが、公民館は狭く中は地元の方ばかり、初めて訪れた私
は中に入っていいものだか思案していると「どうぞ中に入って撮影してください。」と地元の方に暖かい言葉をかけていただき、無事中に入って撮影する事ができた。「今年の後舞はどこそこの誰ちゃんだねえ。」とか「ウチの孫も次回は小学校にあがってるからできるなあ。」とか、そんな地域の方々の暖かく楽しい会話を聞きつつ撮影を続ける。ダンチョの舞からはじまり、中起しの舞、扇の舞、紙扇の舞、とりとびの舞、オイタテの舞と続き花の舞へ、本来この舞ではお先の方が持った笹竹に飾られている白紙の包みから、五色の紙ふぶきが乱れ落ちるそうなのですが、今回仕掛けが悪かったのかなかなか落ちず、見物人から「出が悪いぞ。」の声もあがってました。(笑)そして最後に起しの舞。見物していたおばあちゃんがお孫さんに「イナバウワ-やるよ。」と声をかけてました。何?イナバウワ-?と思って見ていたら四頭の獅子が見事なえびぞりを披露。なるほど、これがイナバウワ-か、納得である。(笑)その後、午後3時に社務所に戻りお神楽を再び奉納して神事は終わりました。いやぁ、本当に楽しい一日でした。って作品搬入はどうするー!?


最後に撮影ポイントですが今回室内だったこともあり、いつもの神事の様子がわかりません。しかしこのお神楽は結構動きが早いのでシャッタースピードは要注意です。狙い目としてはオイタテの舞、花の舞、起しの舞あたりがおもしろい写真がとれるかもしれません。


私も少しづつではありますが動けるようになりましたので、次のお祭りに行ってきたいと思います。