桶がわ祭り  (岐阜県加茂郡川辺町下麻生  県神社)

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みなさんこんにちは。今回からは怒涛の春祭りシリーズをおおくりいたします。(笑)まず、今回伺ったのは岐阜県加茂郡川辺町、そこの下麻生の県神社で行われる、桶がわ祭りに行ってきました。このお祭りは「乞食まつり」とも呼ばれ、乞食の前で赤飯をひっくり返し豊作を祈願する大変珍しいお祭りです。なぜこのような名前がついたかというと、昔この村が飢饉にみまわれた時に、一人の乞食が村のお宮に住み着き、村人がその乞食に食べ物を与えたところ、豊作になったといわれ、それ以降、下麻生の県の宮の祭礼(桶がわ祭り)の事をこう呼ぶようになったそうです。この時の乞食は神様のお使いだったといわれています。


今年は何度もお祭りの日にちや、時間を間違えたりの失敗をしているので、前もって町役場に日時の確認をとった。「お祭りは午後2時頃からですよ。」ウムッ!了解。余裕をもって午前10時半に自宅出発。ところが平日ということもありR41に入ったとたん渋滞に巻き込まれる。が、午後1時には神社に到着。早速境内に入る。すると、もう乞食がウロウロしている。その廻りには数人のカメラマン。アレッ?その中に見知った顔を発見。一宮市のカメラマンT氏だ。彼は写真誌などで何度も年度賞に入っている私の友人で(といっても写真の腕は大人と子供ほどの差はあるのですが(笑))、彼の被写体の捉え方、光と影の使い方は素晴しいの一言で、お祭りなどで会った時には密かにチラ見しながら勉強させていただいている。(決して彼のシャッターチャンスを盗んでいるわけではないですよ。念のため。)
その彼が「今日は午前中から来て巫女さんたちを撮っていた。」と言うではありませんか。エッ!?お祭りは午後2時頃からと聞いたのに、なぜ午前中に?お話しを聞くと乞食に赤飯をひっくり返すのが午後2時半からで、朝から神事は行われていたとの事。ウワァー!役場に騙された!これは今日がエイプリルフールだから?(実は乞食の赤飯をひっくり返す神事がメインで問い合わせが多いためそのような答えになったようだ。)彼の話しによると、午前10時頃に拝殿にて巫女さんの舞が奉納され、その後、神輿(車に和紙の花飾りをつけたもの)と子供の乞食(初めてなので乞食は一人と思っていたら、子供とあわせて二人いるんです)が子供たちと一緒に町を練るため神社を出発したらしい。午後2時頃、神輿と子供乞食たちが神社に戻ってきた。ちなみに大人の乞食は境内を出ることなく、神事が終わるまで筵の上に座っている。この乞食は毎年厄の男が演じるそうだ。


午後2時半近くなると、拝殿から二升の赤飯の入った桶が運び出され、「ワッショイ、ワッショイ」の掛け声と共に境内を練り歩く。そして午後2時半。二人の乞食めがけて赤飯をひっくり返す。と同時に見物人が一斉に赤飯を奪い合う。今回初めての撮影でポジションもわからず乞食の横にいたら、アッという間に後ろから突き飛ばされ転倒。山手線のラッシュどころじゃない、アメフト選手なみの勢いでぶつかってきます。行かれる方はポジション取りはくれぐれも要注意です!撮影諸注意もまさにそれです。今回わかったことは、乞食の両サイドは危険大。乞食の後ろあたりがベストかもしれません。


その後、午後3時からモチ投げが30分ほど行われてお祭りは終わります。


この日は、私の所属する一宮の写真クラブの例会の日だったので、直接向おうと車を走らせていた岩倉市で気になる文字を発見。(伊勢うどんじゃないですよ(笑)。)道路脇に立て看板。そこには「岩倉桜まつり」4月1日から10日まで。なに?お祭り?1日といえば今日からか・・・これは行かねば!ということで急遽予定変更。一宮に行く前に「桜まつり」だー!!