八百津だんじり祭り  (岐阜県加茂郡八百津町  大舩神社 八百津町内)

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さて、今回の怒涛の春祭りシリーズは、前回の予告通り岐阜県加茂郡八百津町。その八百津町産土神である大舩神社のお祭り「八百津だんじり祭り」です。このお祭りは、毎年4月の第2土日に行われます。祭りの日には、「だんじり(船を形どった山車)」3輌(船の頭「ヘという」は芦渡組、中央部は本郷組、船の尻「トモという」は黒瀬組)が曳き出され、町中を所狭しと練りまわり、その小競り合う姿は勇壮で別名「けんか祭り」ともいわれる。町内練り回しの後、3輌が一箇所に集まり(土曜日は八百津橋の上、日曜日は役場前)、その後大舩神社に集まり、盛大に祭事が行われる。元禄年間(1688-1704)が始まりといわれ、3輌が連なると1隻の大きな船になり、かつて一大商業地として舟運で栄えた木曽川最上流の湊「黒瀬湊」の華やかさを今に残している。


その「だんじり」だが、直径1mほどの四輪の上に、横9m、縦約2mの櫓を組み、両側に約10mの梶棒を付け、その上に船形の床をつくり、前山(舞台)と後山(楽屋)に分け、前山でお囃子を行う。前方の両端には長刀、槍、大鳥毛を立て、後山は堂幕とその上に水引きを張り、後山の屋根には吹貫、各組の紋がついた旗を立てる。また前山と後山の境は彫刻を施し、簾をかける。完成した「だんじり」は、全長約10m、高さ約6m、幅約3m、総重量約4tにもなる。尚、「だんじり」の組み立てには一切釘を使用せず、全て藤づるで締め上げてある。この為毎年修繕が必要であり、又大きな修理も度々なされるので文化財指定には至っていないそうである。


この日、午前7時に川辺町を出た私は、近くのコンビニで軽くパンと牛乳の朝食をとり八百津町へ入る。まだ時間が早いかな?と思っていたがちょうど黒瀬組のだんじりが曳き出されるところでした。個人的にこの黒瀬組の車方さん(梶棒や梃子を操りだんじりの方向を決める人たち)がカッコよくて大好きなのです。(変な意味じゃないですよ(汗)誤解しないで下さいね。私はれっきとしたネコ好き人間ですからね(笑)。)これはラッキーとそのまま町を練る間ずっと密着で撮影してました(笑)。町練りが終わると、黒瀬組をはじめ本郷組、芦渡組のだんじりも役場前に集合(7枚目の写真)。その後、須賀組の獅子舞を先頭に大舩神社に向う。途中、お祭りの見所として、役場前を出てすぐのT字路で「だんじり」が猛スピードで直角に曲がる3輌による車切り?(八百津で何と呼ばれているのか確認するの忘れました。)が行われる。(4枚目の写真)そして丘の上にある神社で行われる引き上げ(6枚目の写真)。その迫力ったら「岸和田のだんじり」にだって負けてはいません!神社に入った3輌のだんじりは暫く休息に入り、その間境内では獅子舞や民謡踊りなどが行われる。(今年はやはり流行なのか「ぽにょ」を踊ってました(笑)。)午後3時になると再び「だんじり」が動き出す。芦渡組と黒瀬組による引き下ろしが行われ(9枚目の写真)、各山車蔵に帰っていく。(本郷組だけは山車蔵が大舩神社の境内にあるため最後の引き下ろしは行いません。)この八百津のお祭りでは夜祭りは行われないので午後4時頃には全ての祭事が終了します。


最後に撮影の諸注意というかお願いです。このお祭りは迫力があるだけに危険もいっぱいです。決して動き出しただんじりに近づいての撮影はやめましょう。見せ場でもあるT字路の車切りもロープが張ってある場所は立入禁止ですから絶対に入らないで下さい。脅すような事は言いたくないのですが昨年この場所でちょっとした事故がありました。(幸い直接だんじりとは関係なかったのですが)古い話しを持ち出すとだんじりが人を巻き込みお祭りが警察の命で中止になった事もあります。安易にいい写真を撮ってやろうと前に前に出てしまうのが、私をはじめとしたカメラマンの悪い癖です。お祭り主催者の方たちも事故等のないようにご苦労されています。我々カメラマンもお祭りをスムーズにかつ、気持ちよく行っていただくために協力しましょう。


そういうことで(どういうこと?)私は次なるお祭りに行ってきます。まだまだ岐阜県からは離れませんよー(笑)。